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バベシア症

バベシア症は、バベシア原虫という病原体を持ったマダニを媒介して感染します。
バベシア原虫はマダニが吸血する際に注入され、細胞分裂を繰り返しながら血管内を流れる赤血球に取り付き、破壊します。
これが進行すると、全身に酸素が行き渡りにくくなり、次第に衰弱していきます。
そして、最終的には酸素不足によりショック状態に陥り、場合によっては死に至ることもある恐ろしい病気です。

以前は、西日本を中心に生息するマダニが感染源となることが多かったのですが、現在はその地域のみに限らず、広い範囲で感染が見つかっています。
また、バベシア原虫は人間にも感染する危険性がありますので、注意しましょう。

バベシア症の予防には、マダニに寄生されないようにすることが一番ですが、マダニは草木が生い茂る場所にはほとんど生息しており、完全に予防するのは難しいです。
そのため、飼い主がこまめにチェックし、吸血される前に駆除する必要があります。
もしも寄生されていることに気付いたら、フロントラインのような即効性に優れる薬品を投与するなど、早めに対処するようにしましょう。

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